最近はYouTubeなどで、空手の貴重な映像がたくさん公開されていますね。
一昔前、型の動画を探して国内外のサイトを毎日徘徊していた頃とは、雲泥の差という感じがします(かれこれ20年以上武道オタクをやっております^^)
最近たびたび見返すのが、下記の動画です。
屋比久孟徳先生は屋部憲通先生の弟子とのこと。こちらのサイト(本部流のブログ)に詳しく紹介されています。
動画の途中(0:52-)でナイハンチの運足の応用でしょうか、足を叩きつけるような面白い運動がなされています。あくまで私見ですがこの動き、船越義珍先生の初期の著書「練鍛護身唐手術」に出てくる足の使い方、「内股」「外股」に似ているような気がします。
『内股双方の手の組合ふ時足の利用に依って勝敗の極まる場合がある、斯くの如き場合に膝頭を以て内股を強く打ち體を崩す手である』
『外股は内股の反対で同じく双方の手の組合ふ時やはり膝頭を以て外側より股を敲きつけ體勢を崩すのである』
富名腰義珍著『練鍛護身唐手術』より引用
また同じく同著に出てくる「蹴上」「飛蹴」に似た運動も見られます。
船越先生が同著を書かれた当時、現在使われるような前蹴り、廻し蹴り等々の分類はまだなく、上記したような分類で足技を捉えていたようですが、それと似たような動作が見られるのはとても興味深いです。明治後期~大正期あたりの空手で想定されていた戦い方みたいなものが、垣間見えるような気がします。
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